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<小規模な管理組合が成功させた合意形成の事例>
事例番号 A−008
工事対象 耐久性 耐用性 環境・省エネルギー性 耐震性 防災性 高齢者対応 その他
   
工事内容 耐震改修工事
  • 耐久性 耐用性 エレベーター交換(1基)
        キュービクル撤去、貯水槽の屋外への移動(耐震改修前に実施)
  • 耐震性 地上1〜2階(テナント耐震壁)の在来工法による耐震補強
    (鉄骨枠付きブレースと鉄筋コンクリート造の耐震壁の新設)
      3階以上は、制振ブレースによる補強と階段室の袖壁の増打
  • 高齢者対応 エントランスにスロープ設置
  • その他 耐震改修のため駐車場1台減少、駐輪場の変更
    下記費用・工期に
    含まれない工事
  • 耐久性 耐用性 ライニング(1999年)
    費用・工期 耐震改修工事 約136,500千円 工事期間 約7ヶ月
    実施時期
    耐震改修工事 平成22年(2010年)〜平成23年(2011年) 実施時築後年数 37年
    所在地
    東京都江戸川区北小岩1丁目
    建物の概要
    建築時期 昭和48年(1973年)竣工
    階数・棟数 地上9階建 1棟 戸数 32戸
    敷地面積 延床面積 約3,156u
    構造 鉄骨鉄筋コンクリート造(6階以上 鉄筋コンクリート造)
    その他
    特徴
  • 阪神淡路大震災、中越地震、耐震偽装事件の後に問題化し、耐震診断を行い、耐震性不足が判明
  • 小規模のため専門委員会はなく、区分所有者の不動産専門家と外部の構造設計専門家が連携して耐震診断を実施
  • 江戸川区の助成制度により、耐震改修工事の実現が可能と判断
  • 「命が大切である」との説得により耐震改修に取り組む
  • 「住みながら施工できること」の条件で外付け補強工事に決まるが、景観問題や設置場所の不公平が問題となる
  • 「建物全体の補強である」とのスローガンで合意形成ができた
  • 騒音に出る作業を1日おきとし、避難場所を2部屋借りた
  • バルコニーの色決めは、アンケートを実施し、サンプルを展示して投票で決めた
  • 1〜2回の事務所は、オーナー承諾の上、理事長がテナント交渉を行い、営業保証をすることで解決
  • 耐震改修工事監理は江戸川建築設計協同組合に委託
  • 中古価格の変化はないが、外観を見れば耐震改修済みがすぐ分かる
    活用助成制度
  • 江戸川区耐震改修助成事業による耐震工事助成金:93,000千円(工事費用の3分の2)
    経緯
    平成18年     耐震診断実施を決議
    平成18年     耐震診断実施、東西方向1〜8階と南北方向1〜2階がIs値0.6以下と判明
    平成20年     耐震アンケート実施
    平成21年     江戸川区の助成金制度が変わる
    平成21年     耐震補強工事経過報告会を実施
    耐震改修設計、耐震改修工法、テナント関係費用を含む資金計画の総会承認
    平成22年     工事業者を選定し総会承認
    平成22年     騒音、居住環境問題により工事説明会実施、避難所設置、バルコニー拡張を臨時総会承認
    平成22年 8月   耐震改修工事着工
    平成23年 2月   耐震改修工事竣工
    業者選定
    耐震改修工事管理

    江戸川建築設計協同組合に委託

    耐震改修工事業者 改修費用、耐震工法をもとに工事業者を選定
    設計・施工
    耐震改修実施設計 江戸川建築設計協同組合、奥井設計
    耐震改修補強設計
    耐震改修工事施工

    青木あすなろ建設

     
    竣工写真
    外観 北側外観(1・2階に店舗)
    外観 北側外観
    エントランス
    エントランス
       
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    マンション再生協議会