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大規模修繕工事と同時に実施 |
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コーポラティブハウスのマンションのため、バルコニー・ルーフバルコニーやルーフテラス(屋上屋根)も各戸の好みの仕上げとなっていたが、意匠を優先したデザインのため、トップライトやサンルームタイプのサッシ等、新築時から大規模修繕工事までどこかで漏水が発生していた |
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各戸の好みの仕上げ(ウッドデッキ敷き、タイル貼り等)への対応ができる事と防水機能の強化を目的として硬質塗床仕上げのウレタン塗膜防水が採用された。また、外壁の仕上げである打ち放しコンクリート仕上げとビビッド(黄色)な色彩の無機塗装を復元し、降雨により汚損や防水上の効果も期待して屋根笠木面に特注のL型の水切り金物を取り付けた。また、漏水が多発するサッシ廻りに水切り金物を設置した。 |
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内部階段は鉄骨造のため、夜間の靴音を軽減するため、消音マットを下地に防滑シート貼りの仕上げにグレードアップした |
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共用部である内部の吹抜け空間は東向きと北向きの開口のため、照明が点灯するまでの夕方の照度が不足しており、LED型対応可能な照明器具の交換と合わせ、点灯の設定を改善した |
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新築時の各戸のデザインへのこだわりや、新築時は専有部の一部として考えられていた、専用使用部であるバルコニーやルーフテラスについても各戸のこだわりがあり、防水機能がおざなりにされていた部分の改善が必要と考えた。また、新築設計時から各戸が建設組合として意見を出していたが、居住してから判明した問題点への対応が必要と考えられた |
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建物調査診断の終了時に調査結果報告会および基本設計の完了時に設計説明会を開催し、役員(理事、修繕委員)以外の居住者に対し、丁寧に問題点を説明して意見を交換した |
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総会での論点は特になく、過半数の議決を得た |
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コーポラティブハウスなので、居住者同士のコミュニケーションはとれていたが、新築時は各住戸の設計に重点が置かれていたため、共用部の機能や必要な図面や書類に不備があった他、区分所有の概念がない等の問題点が今回の計画で確認、整理できた |
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外観の仕上げや防水機能も新築時よりもグレードアップが出来満足しているが。設備図面が無い事や、将来の設備関係の修繕に対する資金計画等への検討も進めていきたい |