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<震災復旧・耐震補強を大規模修繕と同時に実施した事例>
事例番号 E −010
工事対象 耐久性 耐用性 環境・省エネルギー性 耐震性 防災性 高齢者対応 その他
       
工事内容 耐震改修工事
  • 耐震性 柱補強(炭素繊維巻)、スリット新設、高架水槽・各階電器温水器撤去(軽量化)
  • 高齢者対応 1階スロープ取付け
    工事費・工期 耐震改修工事 約90,000千円(内助成金37,000千円) 工事期間
    実施時期
    耐震改修工事 平成24年(2012年) 実施時築後年数 32年
    所在地
    宮城県仙台市宮城野区榴ヶ岡
    建物の概要
    建築時期 昭和55年(1980年)竣工
    階数・棟数 地上13階建 1棟 戸数 71戸、非住宅3戸
    敷地面積 延床面積
    構造 鉄筋コンクリート造
    その他  
    特徴
  • 震災被害は、建物全体の半分程度の被害を中間階(4〜7階)に受けたが、東側はEV塔があるため揺れは少なく、一方、西側は大きく揺れた
  • 東日本大震災での被災の補修と耐震補強を併せて行い、通常の大規模修繕と同時に実施した
  • 震災被害について当初は一部損壊の認定だったが、予定していた臨時総会の一週間前に再度、市に損壊の様子を確認してもらうよう申し入れ、臨時総会の3日前に大規模半壊の認定を受けることが出来、それにより補助金額が40万円/戸程度上がったこと、地震保険も認定が変わったことで査定が変わり資金的に楽になった
  • 臨時総会では、資金面について議論するような必要がなくなり、問題なく過半数で承認された
  • 耐震補強工事では、1階柱(14本)を炭素繊維巻補強し、7〜8階バルコニー側壁面にスリットを新設した
  • さらに、高架水槽(震災でヒビ)と各階設置の電気温水器を取り外すことで建物のスリム化を図った
  • 建築確認手続きがわずらわしかったが、震災後、建物の補修や給水設備の補修などに早急に対応することが出来た
  • 地震時の揺れ方が少なくなり、好評である
  • 仙台駅から近く好立地条件なのもあり、売値もかなり上がっている
    活用助成制度
  • 仙台市:住宅の応急修理制度
    経緯
    平成23年 3月   東日本大震災で被災
    平成23年〜 24年   大規模半壊認定、臨時総会承認
    平成24年     工事着工、完成
    業者選定
    改修施工業者

    設計・施工
    設計工事監理業者
    改修施工業者

     
    完成写真
    建物外観(南側)   南側壁面 スリット新設
    南側外観   外壁スリット新設
    1階ピロティ柱補強(炭素繊維巻)  
    駐輪場柱補強  
         
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